休日の朝、窓を開けて心地よい風を感じた瞬間、「今日はバイクでどこへ行こうか」と迷う時間もツーリングの醍醐味ですよね。
頭を空っぽにして風と一体になり、目的地でじっくりとサウナに入って心身をととのえる。
そんな極上の日帰り旅を計画するなら、気分に合わせて「海」か「山」どちらかを選ぶのがおすすめです。
今回は、それぞれ異なる魅力を持つ、絶景と極上のととのい体験が待つルート候補をご紹介します。
視界いっぱいの水平線。国道134号から海風を全身で浴びる潮騒サウナ
「とにかくスカッと晴れた空と、ブルーグリーンの海を見たい!」という気分の日は、迷わず海沿いルートへバイクを走らせます。
湘南から三浦半島へと続く国道134号は、潮風を感じながらクルージングできる王道のツーリングロード。
左手に海を眺めながら走っていると、日常の些細な悩みも潮風がどこかへ吹き飛ばしてくれるような気がします。
海沿いルートの目的地として私がよく訪れるのが、神奈川県にある「横須賀温泉 湯楽の里」です。
馬堀海岸沿いに位置するこちらの施設は、なんといっても東京湾を一望できる露天風呂が魅力。
サウナ室でしっかりと汗を流し、水風呂でシャキッと火照りを鎮めた後、遮るもののない空の下で外気浴用のチェアに深く腰掛けます。
目を閉じると、波の音と遠くを行き交う船の汽笛が静かに耳に届き、肌を撫でる少し塩気を帯びた海風が、ととのいの世界へと優しく誘ってくれます。
バイクで走ってきた道のりの余韻と、目の前に広がる水平線がシームレスに繋がるような、海沿いならではのダイナミックなととのい体験を味わうことができます。
木漏れ日とワインディング。道志みちを抜けて山の澄んだ空気に包まれる
一方、「今日は少し静かな場所で、緑の匂いに癒やされたいな」と感じた日は、山間を縫うように走るルートを選びましょう。
たとえば、神奈川県から山梨県へと抜ける国道413号、通称「道志みち」。
木漏れ日が落ちるワインディングロードを、エンジンの鼓動を感じながら右へ左へとリズミカルに駆け抜ける感覚は、ライダーだからこそ味わえる特権です。
適度な疲労感とともにたどり着く目的地としておすすめなのが、山中湖村にある「山中湖温泉 紅富士の湯」です。
標高の高い場所にあるため、夏場でも空気がひんやりと澄んでおり、森の静寂に包まれた落ち着いた雰囲気が漂っています。
ここのサウナでじっくりと体を温めた後の外気浴は、まさに格別です。
露天スペースに出ると、目の前には雄大な富士山と豊かな木々が広がり、深呼吸をするたびに森の清浄な空気が体の中を巡っていくのを感じます。
風で木々の葉が擦れるサラサラという音や、遠くで鳴く野鳥の声だけが響く静けさの中、自分の輪郭が自然の中に溶け込んでいくような、深い深いととのいの時間が待っています。
帰りの気温と風を想像して行き先を選ぼう
海か山か、目的地を選ぶときに私が密かに楽しみにしているのが、「帰り道の風」を想像することです。
海沿いのサウナなら、夕暮れ時にオレンジ色に染まる海面を横目に、生暖かい潮風を感じながら家路につく心地よさがあります。
一方、山のサウナを選ぶなら、日が落ちると一気に気温が下がるため、湯冷めしないように少し厚手のインナーをサイドバッグに忍ばせておくといった準備も必要になります。
パッキングの段階から、「ととのった後の帰りの気温はどうだろう?」「このタオルを持っていこう」とあれこれ考える時間も、立派なサウナツーリングの一部。
その日の気分と直感に従って、海と山、まったく違う表情を見せてくれる自然のサウナ施設へ、思い切って飛び込んでみてください。
さて、今度の週末は潮騒のメロディと山の静けさ、どちらの風を感じに出かけましょうか。
お気に入りの愛車と一緒に、自分だけの極上ととのいスポットを見つける旅を楽しんでくださいね。